カテゴリ
全体政治ニュース 経済・財政 軍事・防衛 今日のひとこと 日記 思想 歴史・歴史学 世界情勢・外交 イラン 朝鮮半島 中国 社会 福祉 未分類 以前の記事
2024年 01月2010年 06月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 最新のトラックバック
リンク
フォロー中のブログ
検索
タグ
安倍内閣(48)
財政(40) 外交(39) 新自由主義(31) 軍事・防衛(29) 自衛隊(26) 地方自治(25) 税制(23) 自民党(22) 橋下徹(21) 中国(19) 憲法(19) 選挙(19) 強権政治(18) 労働問題(18) 福田内閣(14) 民主党(11) 中央集権化(9) 人権抑圧(8) 公務員バッシング(7) ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
生活保護受給者という「エリート」
昨今の私の関心事の一つが社会的セーフティネットの問題である。日本の場合、生活保護が最後のセーフティネットであると言われている。
この制度の利用者の大部分は65歳以上の高齢者であり、そうでなければ障害者などである。障害者でなくても、一家の大黒柱が障害や病気のために働けない世帯が大部分だとされる。実際に働くことができる可能性があるのは2割程度でそのかなりの割合が母子家庭だという。 若く、病気や障害もなく、母子家庭でもない若者がこの制度を利用している場合、その人は相当の「エリート」だと言える。もちろん、「負のエリート」である。この制度を利用するためのハードルは、かなり高く設定されている。単純化すると次のようになろうか。所得が少なく、手持ち金を含め資産を持っておらず、民法上の扶養義務者(家族)からの経済的援助が受けられず、他の制度からの利益も不十分。 普通は本人が失業していても若い人なら家族がある程度養ってくれる。それすらできないような家庭環境だということだ。そうした孤立無援(友人はいるかもしれないが)状態の中で失業。復活は不可能ではないだろうが、かなり困難だろう。こうした若者は生活保護受給者のうちせいぜい5%程度だろうが、それでも5万人以上になる。 さらに、捕捉率の低さを考えれば、やはり生活保護の前の段階で社会への復帰を可能にする前段階のバッファが必要だろう。これほどのバリアを突破するほどの「負のエリート」が、現在の生活保護制度の中で自立に向かう可能性はほとんどないと思われる。
by zarathustra1883
| 2008-07-03 01:06
| 福祉
|