ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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緑資源機構と青木幹雄

◆らくちんランプ より
http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/5680375.html

松岡農水相の「自殺」を受けて飯島勲が出てきた理由を解説している。

④そして最大の眼目は、緑資源機構の案件を担当している東京地検特捜部の検事達に対して、夏の参議院選挙が終わるまでは、青木幹雄自民党参議院議員会長周辺には近付くな!というサインを送ることだったと思います。


これを見て思ったのは、論談にあったAという議員は青木らしい、ということ。


このエントリーの最後に引用されているZAKZAKの記事より。

一方、景山氏は1944年、島根県生まれ。70年に早大大学院修了後、竹下登元首相の秘書になった。島根県議を経て95年に参院議員に初当選、現在2期目。「参院のドン」こと青木幹雄参院会長の懐刀といわれる。
 景山氏は松岡氏にとって長男の義父にあたる親戚同士。遺書を残しても不思議ではないが、それ以外にも気になる接点がある。
 東京地検特捜部は25日、松岡氏の地元・熊本県にある農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の出先機関「阿蘇小国郷建設事務所」に家宅捜索に入った。
 農林業振興などを目的とした「特定中山間保全整備事業」をめぐる談合疑惑がターゲットとされたが、この事業の事業区域は何と、松岡氏の地元・熊本と、景山氏の地元・島根の2カ所なのだ。
 松岡氏は家宅捜索が入った25日、その後の予定をキャンセルして地元入りし、父の墓参りなどを済ませ、週明けの28日に自殺した。
 「誰も言おうとしないが、景山氏あての遺書があったのは、単に親戚ということだけなのか…」(党関係者)
 松岡氏が残した闇は深い。
ZAKZAK 2007/05/30


景山も怪しいが、ここでも青木つながり…。
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by zarathustra1883 | 2007-05-31 23:29 | 今日のひとこと

資源帝国主義の時代へ?

原子力も高コスト化する可能性が高い。資源獲得競争の激化は今後しばらく経過したら、国際紛争の種になっていくのではなかろうか。「資源帝国主義」の時代がやってくる?


中国、2030年までに原発100基超を建設へ

(略)今後20年余りの間に100万キロ・ワット級原発を百数十基建設する計算で、実現すれば、世界最大の原発大国となる。中国が大量の原発建設の目標を立てたことで、原発燃料であるウランの国際的な争奪戦は一段と激しくなる恐れもある。
(略)
 ウランの指標価格を公表している米Uxコンサルティングによると、ウラン1ポンド(約454グラム)のスポット価格は5月21日現在125ドルとなっており、00年12月の7・1ドルから6年余りで約18倍に値上がりしている。中国の「原子力シフト」で、ウランの国際市況に一段の上昇圧力がかかる可能性も出てきた。

(2007年5月27日3時1分 読売新聞)

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by zarathustra1883 | 2007-05-31 02:52 | 政治ニュース

アベ人事

きっこの日記
アベ内閣の闇
 2007.5.29 より

去年の夏の長野知事選で、自民党は、目の上のタンコブだった田中康夫を排除したかった。それで、若林正俊の息子の若林健太も立候補してたのに、自民党が慌てて立候補させた村井仁を勝たせるために、若林正俊と裏取り引きをして、息子の立候補を取り消させたのだ。

で、自民党の思惑通りに、村井仁が勝ち、田中康夫は敗れたワケだけど、この時に息子の立候補を取り消させたことの見返りとして、去年9月のアベ内閣誕生にともなって、若林正俊は念願の大臣のイスをあてがってもらったってワケだ。これとおんなじで、アベ内閣の人事ってのは、すべてがこの調子で決められてる。つまり、政治家としての能力や人間性なんかどうでも良くて、いかに自民党のために忠誠を尽くしたか、いかにアベシンゾーにオベンチャラを使ったかってことだけで、その貢献度の高い順に、大臣のイスをあてがったってだけなのだ。

あまりにもお粗末なアベ人事は、当然のことながら、組閣以来、不祥事を連発してる。去年の12月には、政府税制調査会の会長だった本間正明が、議員宿舎に愛人を囲ってたことが発覚して辞任し、内閣府特命担当大臣だった佐田玄一郎が、実際には存在しない架空の事務所に対して、10年間で7800万円もの事務所費を支出してるという虚偽の政治資金収支報告書を提出してたことが発覚して、大臣を辞任した。これを皮切りに、今年の1月には、冬柴鐵三国土交通大臣の民間航空機の私物化問題、伊吹文明文部科学大臣の不正事務所費問題、根本匠内閣総理大臣補佐官の裏金疑惑、久間章生防衛大臣の政治団体「東京久栄会」や「辰巳会」の所在地が単なる雀荘だった問題と、わずか1ヶ月のうちにこれほどの疑惑や問題が連発した挙句に、1月の末には、柳澤伯夫厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言が炸裂した。

2月に入ると、今度は、尾身幸次財務大臣の情報漏えい問題が発覚し、さらには、長勢甚遠法務大臣、伊吹文明文部科学大臣、柳澤伯夫厚生労働大臣、若林正俊環境大臣の4閣僚の公職選挙法違反が発覚し、さらには、中川秀直幹事長の自宅や後援会事務所などが、税金逃れのために財団法人所有の土地に建てられてたことまでが発覚した。そして、3月に入ると、いよいよアベシンゾーのお尻にも火がついた。アベシンゾーの資金管理団体の「晋和会」や、政治団体「東京政経研究会」の政治資金収支報告書の捏造が発覚したのだ。そして、アベシンゾーは、癒着してる医療法人から違法な政治献金を受け取ってたことも発覚した。


この不祥事の一覧表は価値がある。安倍や中川の不祥事は、どこでもあまり取り上げられてない気がする…。
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by zarathustra1883 | 2007-05-31 02:48 | 今日のひとこと

テロではなくレジスタンス

OhmyNewsの記事 「右翼こそ戦争反対を貫くべきだ」 フランス極右の論客が日本に喝! より
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070522/11380

ゴルニッシュ:アメリカがイラクを侵略したわけですから、アメリカ軍への攻撃はレジスタンスとして見なすべきでしょう。
・・・(中略)・・・

 私は、軍人への攻撃であれば、それはテロリズムではなくレジスタンスだと認識しています。留意すべきは、ドイツは当時、フランスのレジスタンスをテロリズムと呼んでいたことです。イラクの自爆攻撃を単にテロとかたづけていいのでしょうか。


確かに何でもかんでもテロ呼ばわりするのは妥当ではなかろう。上記のような場合、レジスタンスという用語はしっくりくる。
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by zarathustra1883 | 2007-05-31 02:41 | 今日のひとこと

松岡大臣の自殺?と美しい星50

◆まずは松岡農水相の自殺?について。

山崎行太郎さんのところより

いずれにしろ、僕には、松岡の死が本当に自殺なのか、あるいは自殺を装った他殺なのか分からないが、松岡の死が、政治的圧力と脅迫の元に起こったことは間違いない。安倍シンゾーは、松岡をかばう振りをしながら、その裏で密かに、参院選挙を想定して松岡をスケープ゛ゴートにして、詰め腹を切らせる作戦だったのではないか。


次に反戦な家づくりさんより。

また、10時に秘書と話した後なのに「パジャマ姿」だという。


マジで???ってことは、やっぱり他殺?



◆環境NGO8団体 緊急声明~アジアへのあぶない環境支援 「美しい星50」 2007/05/27
http://www.janjan.jp/government/0705/0705276188/1.php

「美しい星50」は環境という衣をまとった帝国主義政策であるらしい。


見直しは日本経団連がつくった「自主行動計画」に全面的に依存している
・・・(中略)・・・

「原発は、いうまでもなく日本で事故が頻発しており、先進国の間では原発離れが顕著である。この技術を発展途上国に技術移転するという。」

・・・(中略)・・・

 さて、安倍首相の演説を読んで筆者がもっとも問題と感じたのは、「日本が提案するエネルギー計画に賛同する国にのみ、支援する資金援助プログラムをつくる」という下りである。首相官邸HPから転載すると、「ただし、こうした支援は、我が国の提案に応えて、自国の政策を積極的に変えていく途上国に対して行います」と言っている。しかも、「これは日本から政策と協力を提案・発信する新しい形の支援と言えましょう。我が国は、他国の排出の結果、国土の水没、砂漠化等の危機に晒されている途上国、特に最貧国に配慮していきたいと思います」とし、「こういった支援のための新しい<資金メカニズム>を構築していきます」というのである。

 ご存じだろうか。今、日本では建前として、国内でも地方分権推進のため、あらゆる補助制度はその自治体の意思により自主的に計画し、上級官庁がそれを後押しするという形で行われているのである。もっとも原発の設置などは、財政難の自治体の長に対し、多額の補助金と引き換えに了承させるという手法を使っているようだ。国内においてさえ批判が集中するそのやり方をアジアにも輸出するつもりなのである。しかし、相手国の主権を侵害するといっていいような条件を最初からつけて国際会議で発表するというのは、あまりに自己中心的な国家ではないか。このようなプレゼントは毒饅頭である。

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by zarathustra1883 | 2007-05-28 22:19 | 今日のひとこと

ふるさと納税反対における石原都知事の二枚舌

ふるさと納税について、私の立場は、自分の住む自治体は恐らくこの制度で多少は税収が増えるだろうと見越しているが、それでも基本的に反対である。判断の根拠は機会があれば書きたい。(税や財政の分野はどちらかというと私の得意分野だが、逆に専門知識がある分、一般向けには書きにくいところがある。あと、統計などを解析する手間もかかるので、ブログという媒体にはあまり向かないのも難点だ。)

それにしても以下の記事での石原都知事の発言は噴飯ものだ。自分は日の丸・君が代というイデオロギーがかったものを強制しておきながら、税という所得配分の問題を「センチメントの問題」とぬかして反対するとは。気づいていないのならバカってことだし、気づいて言ってるなら論点そらしをしているということだろう。

ふるさと納税:全国知事調査 地方中心に20人賛成

 住民税の一部を生まれ故郷などの自治体に納める「ふるさと納税」構想について、毎日新聞が全国の知事の意向を調べたところ、地方を中心に20知事が「税収の地域間格差の解消につながる」と賛成していることが分かった。逆に税収減が予想される東京や大阪など7知事が反対の姿勢を明確にした。賛否を決めかねているのは19知事に上り、一連の動きに対し「自治体間で税の奪い合いになる」「国から地方への税源移譲議論が置き去りになる」と警戒する意見も目立った

 調査は47都道府県知事のうち、選挙中の青森県を除いて記者会見での発言や聞き取りで行った。

 「賛成」の知事では「地方税源の偏在を解消するためのステップ」(山口・二井関成知事)と格差解消に期待する声のほか、「自分のふるさとを大事にしたいという思いに応えるもの」(宮崎・東国原英夫知事)と心情に訴えるものもある。

 反対したのは東京、神奈川、大阪など。「何をもって、ふるさととするのか。人間のセンチメント(感情)の問題。法律で決められる問題でない」と東京の石原慎太郎知事は発言。大阪の太田房江知事も「(他県に納税しても)選挙などで納税者としての権利行使ができない」とした。

 反対の知事には「行政サービスを受ける住民が税を払う」という受益者負担の原則に反するとの思いは共通だが、賛成派は「高校までの(1人当たりの)教育費、約1600万円を地方が負担している」(山梨・横内正明知事)▽「子どもが教育を受けたふるさとを離れ、大都市で生活している場合は受益者負担の考えになじむ」(鳥取・平井伸治知事)と、受益者負担の「後払い」論を展開する。

 地方でありながら反対とした高知の橋本大二郎知事は「地方消費税の拡充や、国から地方への税源移譲といった大テーマが置き去りにされてはならない」と警戒。「どちらともいえない」とした知事にも同様の意見は強く、滋賀の嘉田由紀子知事は「地方間の税の水平移動でなく、国からの一層の税源移譲が大切」と指摘。熊本の潮谷義子知事は「自治体間で(税の)奪い合いになる」という。賛否を「判断しかねる」とした愛知の神田真秋知事は「納税分を、国税(所得税)から控除する制度とすれば望ましい」としている。【まとめ・川俣享子】

 【ことば】ふるさと納税 居住する自治体に納める個人住民税(地方税)の1割程度(07年度税収見込みでは1兆2000億円)を、生まれ故郷などの自治体に納める構想。菅義偉総務相が提唱した。自民党幹部からは自治体への寄付を全額所得税(国税)などから控除する案もでている。

毎日新聞 2007年5月27日 3時00分

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by zarathustra1883 | 2007-05-27 14:26 | 政治ニュース

辺野古への海自派遣は自衛隊法上の根拠なし 等

安保委員会で追及(1)――辺野古への海上自衛隊派遣は、自衛隊法上の根拠なし より

そして、辺野古への自衛隊艦出動問題に言及。
これまで政府は出動の法的根拠を「国家行政組織法の官庁間協力だ」といってきた。しかし自衛隊は、自衛隊法に則った任務しか果たせないことになっており、行政機関同士の協力の要請があれば何でもできるわけではない。自衛隊法上の根拠をしめせ、と追及。
これに対し政府参考人は答えられなかった。
見かねた久間大臣が「札幌の雪祭りだって、山中の捜索活動だって、根拠はどこかと問題にされた。でも、国民に支持されており、省の仕事の一助になるならいい」と答弁。
雪祭りや捜索活動と今回は事情が違う。だいいち、沖縄の県議に対して行ったアンケートでは、与野党問わず大半の人が今回の出動に反対、怒りを表明している。結局、説明できないということだ。


もはや法治国家ですらない?

某MLより

憲法を自分たちでつくろうという前に
条例さえも市民参加でつくっている事例が稀有なこの国で
やるべきことは他にたくさんあるのに・・・


条例さえ作っていないのになぜ憲法かともいえる。憲法改正の国民投票はするのに、住民投票は制限する自民党の姿勢に対する批判としては有効だろう。そもそも最近の国政レベルの議論では、こうした生活に身近なレベルの話が少ない。安倍政権になってから自民党はイデオロギー政党としての性格を強めているからなおさらである。
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by zarathustra1883 | 2007-05-27 03:26 | 今日のひとこと

シルクロードと新シルクロード

NHKで昔放送された「NHK特集 シルクロード」は、ロマン主義的(想像の世界に近い)で歴史的な関心に基づいている。これに対して、現在放送されている「NHKスペシャル 新シルクロード」はドキュメンタリー的(リアルを見る)であり、共時的な関心(今、何が起きているのか、また、複数の地域にどのような繋がりがあるのか)がやや前面に出ている。

放送している時代の違いを反映しているようで面白い。

学問の状況も関わっているし、情報入手が入手しやすくなり、通信も容易になり、また、海外旅行も手軽に行けるようになった。こうした状況の反映であるように感じられる。

NHKでは世界三点同時ドキュメントだったか、そんな感じの特集を去年あたりにやっていたが、その手法を取り入れているように見える。個人的には新シルクロードの方が興味深い。今年は中東を扱っているから、それは私のフィールドでもあるので、身近に感じられる。(たいていの日本の人々にはそれほど馴染みはないのだろうが。)
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by zarathustra1883 | 2007-05-27 02:42 | 日記

ウェーバーとブローデルにおける因果帰属の方法論について

スティーブン・コールバーグ(『マックス・ウェーバーの比較歴史社会学』)によると、マックス・ウェーバーには定式化されていない因果帰属の方法論があるという。その一つとして、「促進する原因」と「不可欠の原因」が区別されていることが挙げられる。

「促進する原因」というのにも程度に差があるだろうから、「妨げない原因」くらいまで拡大することもできると私は考えている。そして、この「妨げない原因」は、ブローデルの「変動局面」や「長期持続」の時間領域に見出されることが多いのではなかろうか、ということに、最近ふと気づいた。必然的な繋がりではないが、親和的ではありそうなのだ。

これに対して「不可欠な原因」は主として短期の事件史や中期の変動局面に属すると思われる。長期に属する事柄では、その場所では常に同じ現象が持続し続けなければ説明にならないので。

もし、これが原因の理論におけるウェーバーとブローデルの理論を繋ぐものだとすれば、この発見はかなり貴重なものであるように思われる。しばらくウェーバーに取り組む余裕はないだろうが、こうした観点から再読して見るのも面白いだろう。また、コールバーグの本も読んだのは5~6年も前の話なので、読み直してみるのもいいかもしれない。(上のコールバーグ解釈も大雑把過ぎてあまりいいものではないかもしれない。なにせ、かなり昔に読んだものだから。)
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by zarathustra1883 | 2007-05-27 02:31 | 思想

F22配備の意味とミサイル迎撃論批判

日経BPのSAFETY JAPANにおける大前研一の記事「額賀前長官の“あっぱれ”発言」より。

ストレートに「集団的自衛権は行使しないといけない」「米国が戦争を始めたら、日本も協力しなくては」と言ってみても、国民に否定されるだけである。しかし、「北朝鮮からミサイルが米国に向かって発射されたときに、集団的自衛権が行使できない日本は迎撃してはいけない。これでいいのか」と言われたら、普段であれば戦争反対と言っている国民も「ミサイルを放置したら米国国民に被害者が出るのだから、迎撃ミサイルで撃ち落とせるなら、それは構わないのではないか」と思うだろう。日米安保もあるし、米国に対する日本の立場もある。それにミサイルには人が乗っていないのだから、迎撃しても人命が失われるわけではない。

 政府は、集団的自衛権を国民に認めさせるいい突破口を見つけたといっていい。このロジックなら、きっと日本人の8割は「米国を守らねば」という意見に変わるだろう。政治家のレトリックにごまかされて集団催眠に陥る典型的な例だ。実にうまい。

 ところが、その突破口には、みんなが見逃している重大な穴がある。日本の軍事能力がどれほどなのか知っているのだろうか。

 ここではっきりさせておこう。日本には、現在のところ北朝鮮から発射されたミサイルを日本上空で撃ち落とす能力はない。北朝鮮から発射したミサイルは3分後には日本上空を通る。「お、北朝鮮から何かが発射された」と認識して、3分後に迎撃ミサイルを発射するだけの能力は持っていないのだ。

 ミサイル防衛(MD)システムを米国と共同で開発しようという計画はあるが、具体的にどうすればそういうものが出来るのか、成案があるわけではない。飛び立つ瞬間、できればその気配の段階で敵の動きを察知しなくては、成層圏のはるか彼方を飛んで米国に向かうミサイルを、日本上空で打ち落とせるものではない。

 だから敵情視察とか、できれば相手に気がつかれないF22ステルス戦闘機などで敵陣を攻撃できるように、という発想につながるのだ。防衛省はF15の後継機として今F22を米国に売ってくれ、と交渉しているが、これにはさすがの米国も躊躇(ちゅうちょ)している。相手のレーダーにとらえられない戦闘機を持つということは自衛ではあり得ない。東アジアの軍事バランスを崩す、ということで同盟国の米国でさえも神経質になっているくらいである。

 言葉の上では日本はいまだ集団的自衛権の論争をやっているが、20年後までも視野に入れた次期戦闘機の選定過程では完全に先制攻撃能力までも想定していることになる。国民の一人としては、国家の安全のことをそんな先まで考えていただいて「どうも」と政府に感謝の念がないわけではないが、今の憲法、その先の集団的自衛権の問題がクリアしていない段階で「よくもまーやってくれるもんだ」というのが正直な感想だ。


この文章では日本政府がF22を欲しがっている事の意味に注目したい。自衛の範囲を超えるものを手に入れようとしているわけだ。大前氏も指摘するように当面はアメリカは売らないだろうが。

また、額賀前長官の発言は、今後も使いまわされるだろうから、対策が必要だろう。当面は、大前のように能力の問題として蹴散らしても良いだろう。そもそもできもしないことであれば、空理空論の権利論を議論することには大した意味がないことになるから。

私見としては、アメリカはそもそも4枚ものカサを持っているのだから、わざわざ日本ごときが手助けする必要はないだろう、と言っておこう。道義的な側面としてはこのように言う。

ついで、能力的な面については、実際にミサイルが発射された場合、そもそも日本には中間段階から終末段階でしか迎撃できないのだから、日本向けのもの以外はほとんど打ち落とせない。日本上空を通過してアメリカを狙うものについてのみ、イージス艦からSM3で迎撃可能であるだけだ。地上に配備されているPAC3(射程距離半径20キロ)は何の役にも立たない。

そして、最後に権利問題だが、打ち落とした後には国際紛争に巻き込まれる。そのようなことにならないためにも日本はそうした自衛権を自ら自制self-controlしている、というのが権利問題の解答である。その上で、地理的にも中間に位置するが故に、両者(北朝鮮とアメリカ)の紛争は日本の地域にとって不利益となるのであり、仲介の役割を果たすインセンティブが生じる。むしろ、仲介の役割を果たすことこそ平和国家日本の役割であり、それを果たすことによってこそ、国際的な平和国家としての威信が高まると言っておこう。

なお、現在の日本の対北朝鮮外交のスタンスを前提にすると、日本政府がこのような役割を果たすとは思えないが、敵を減らすという「普通の外交」さえすれば、その問題は解決されるのであり、私の見解はそうした「普通の外交」をするべきだというのがそもそもの主張なのだから、特段の問題は生じない。
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by zarathustra1883 | 2007-05-27 02:10 | 軍事・防衛