ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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2008年 03月 30日 ( 3 )

中国の格差問題について

チベット騒乱は氷山の一角 (BusinessWeek):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080326/151316/?P=2

張氏によれば、「西部では都市と農村の所得格差が国全体の数字を上回っている。しかも格差は広がるばかりだ」。

 大規模なインフラ整備事業でも、地方を潤すどころか民族間の緊張を悪化させる場合も多い。建設費40億ドルの青蔵鉄道(青海チベット鉄道)がいい例だ。2006年7月の開通後、新たに漢民族の移住者がチベット自治区に押し寄せ、ただでさえ少ない就職口を地元民と争うことになった。

 新疆ウイグル自治区に数十億ドルかけて建設されたパイプラインは、イスラム教徒の居住するこの自治区のガス資源を4000キロ離れた上海などの沿岸都市に送り出すためのものだ。

私も今回のチベットの暴動/騒乱の背景には、青蔵鉄道があると思っている。あれによって確実に「中国本土」との摩擦は強まっただろうから。しかし、中期的には、ここから「トリクル・ダウン」がありうると考えている。もちろん、漢民族が優位の状態は変わらないため、チベット人は従属的な位置に置かれ続けるだろうが、それでも全体として経済的条件は改善されるのではないかと見る。そして、経済生活の水準が時間と共に向上するならば、中国に無理なく取り込まれていくことが可能だと見ているわけだ。以前のエントリーでウォーラーステインの理論を持ち出して言ったことはこのことである。

格差縮小ないし再配分政策としての西部大開発は、西安大開発と揶揄されるように西部でも都市部には大きな恩恵がある反面、西部の田舎にはあまり恩恵がないとされている。相対的な格差で言えばもちろんそうなるだろう。ただ、絶対的な水準自体は改善していないわけではない。(先日放送されたNHKの激流中国でも、かつては小学校までしかいけなかった農村の子供も現在は中学校までは行けるようになっているといわれていた。)

貨幣による交換に基づく経済への依存度が急激に上がると、それに伴う摩擦は起きていると思うし、その制度を補完するものとしての社会保障制度が貧弱であるために、極めて問題は深刻だとはいえるが、それらは他の諸外国もかつて克服してきた道であり、必ずしも楽観ばかりはできないとはいえ、解決するのはそれほど難しい問題ではないとも言えるのではないか、というのが私の見方である。

いずれにせよ、中国の国内の情勢は経済問題も政治問題も注視する必要がある問題である。
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by zarathustra1883 | 2008-03-30 03:10 | 中国

「先進国」の概念

メインブログのエントリーで「原発先進国」と書いたが、私は厳密に言えば「先進国」という概念自体を否定する立場である。だから、この用語は単にレトリックとして用いたに過ぎない。

ただ、原発の技術と運用について、日本の企業はノウハウを他の国々よりも多くもっていることは事実であり、それが「●●先進国」というイメージと重なることは確かであり、一般的な用語法としてはそれほど誤りではなかろう。

ただ、「先進国」という言葉自体、どこか「べき論」が含まれている点には問題がある。後進国とか後発国とか発展途上国とかいろいろな言い方はあるが、要するに「先進国」でない「国」は、「先進国」のように「今後、なっていく」とか「今後、なっていくべき」という観念が含まれていて、そうした一方的な観念を明示せずに含んでいる概念だから、それを批判せずに用いるのは適当ではないということ。もちろん、単位が「国」である点も、引っかかっていることは確かだが、それは今回は措く。
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by zarathustra1883 | 2008-03-30 02:35 | 今日のひとこと

イラクのこと

asahi.comの記事がなかなかよくまとまっているので記録しておく。

イラク戦闘、首都へ拡大 マフディ軍活発化
2008年03月27日06時09分

 イラク南部バスラで25日に本格的に始まった、イスラム教シーア派の反米強硬指導者サドル師の民兵組織マフディ軍の一部による武力攻勢は、イラク治安部隊などの掃討作戦にもかかわらず、26日も続いた。戦闘はバスラ周辺や首都バグダッドに飛び火し、犠牲者が増加。衝突はさらに拡大する様相を見せる。昨年後半以降、治安改善の大きな要因だったマフディ軍の停戦が終わったことで、イラクが事実上の内戦状態に再び陥る可能性も出てきた。

 首都バグダッドでは26日、政府施設や大使館が集中する中心部のグリーンゾーン(米軍管理区域)にロケット弾が着弾し、米国人3人が負傷。AFP通信によると、シーア派の反米強硬指導者サドル師派が拠点にしているサドルシティー地区でも、前日に続く衝突で、民間人4人を含む20人が死亡、115人が負傷した。

 バスラでも戦闘は続いており、中心部の犯罪者収容施設にロケット弾が撃ち込まれた。2日間の合計の死者数は約40人になり、負傷者も200人に達している。また衝突はバスラから周辺都市に広がっている。

 イラクの治安は昨年後半以降、米軍に協力し、国際テロ組織アルカイダの掃討作戦に参加する覚醒(かくせい)評議会の活動や米軍増派、マフディ軍の活動停止による相乗効果で大きく改善した。今年1月には、イラク戦争開戦以来、月間の民間人犠牲者数が初めて500人を下回った。

 しかしマフディ軍の停戦中、バスラをはじめとするシーア派の勢力地域で、対立するイスラム最高評議会(シーア派)の民兵組織などが勢力を伸長。これに不満を募らせていたマフディ軍の過激勢力が分派し、今月半ばからイラク治安部隊と衝突するようになった。

 イラク治安部隊は、治安悪化に拍車がかかる前にマフディ軍の動きを止めるため、掃討作戦を開始。これに米軍も加わっているとみられる。だが武力衝突はむしろ拡大する様相を見せており、治安の一層の悪化は避けられない情勢になってきた。

 イラク治安部隊や駐留米軍は今回の掃討作戦について「サドル師の停戦指示を無視している過激勢力だけを対象にした作戦」と説明。マリキ首相は26日、戦闘を続けている過激勢力に対し、72時間以内に武器を捨て投降するよう呼びかけた。

 一方、米軍の報道官は「イランの影響力がバスラで働いている」と指摘。シーア派国家イランが関与しているとの見方を示した。


■イラク治安改善の3大要素■

●覚醒(かくせい)評議会

 06年半ば、イラク西部アンバル州でスンニ派部族が結成。米軍から武器や給与を支給され、国際テロ組織アルカイダの掃討作戦に協力。

 現在、バグダッド周辺や北東部ディヤラ州にかけて約130の評議会が結成され、約8万人が米軍に協力。

●米軍増派

 07年前半に3万人増派。バグダッドなど都市部を中心にアルカイダの徹底的な掃討作戦を展開。

●マフディ軍戦闘行為停止

 07年8月末、イスラム教シーア派の反米強硬派指導者ムクタダ・サドル師率いる民兵組織マフディ軍が、民間人を巻き込む抗争事件を起こし、サドル師は戦闘行為の半年間停止を宣言。

 今年2月、停止期間を半年間延長することを決めたが、この決定を不服とする組織内の過激勢力を抑えることができず、サドル師は3月に入り、「組織が分裂した」と支持者に公表。


イラクの安定において極めて重要な位置にあるマフディ軍が今後のイラク情勢の鍵を握っているのだろう。

ところで、イラク戦争について興味深い記事を見かけたので、これも記録しておく。

「米国はなぜイラクに侵攻したのか?」
IPSJapan 2008/03/26
http://www.news.janjan.jp/world/0803/0803253530/1.php

米国のイラク侵攻から5年たつが、大量破壊兵器の保有疑惑やアルカイダとのつながりなどはすべて根拠がなかった。米国の真の狙いは、米国が望めば大石油産出国も簡単に征服できるという事実を、中国やロシア、EUなど米国に対抗可能な国々に見せつけ、それらの挑戦をあらかじめ阻止することだとする政権内部の文書が明るみに出た。


サマリーとして以上のように書かれている。いかにもネオコンらしい発想だと言える。力によって他国を威嚇しようというのが狙いだったというわけだ。ネオコンの論理の核心は「力の論理」すなわち、その最も極端な形としては「暴力万能主義」にあると言って良いだろう。

私としては、単純な石油目当てではないだろうと思っていたが、これならありそうな理由だと納得できるものがある。
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by zarathustra1883 | 2008-03-30 02:11 | 世界情勢・外交