ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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2008年 03月 17日 ( 3 )

イージス艦、思いやり予算、次世代戦闘機

最新イージス艦完成 6隻目、海自へ引き渡し(03/13 12:35)

 海上自衛隊の新型イージス艦あしがら(7、750トン、由岐中一生艦長ら約300人乗り組み)が完成し13日、長崎市の三菱重工業長崎造船所で引き渡し式が行われた。配備先は長崎県の佐世保基地。海自のイージス艦はこれで6隻となった。

 式で赤星慶治・海自佐世保地方総監は「初代艦員として、よき伝統をつくってほしい」と乗組員に訓示。式後は佐世保基地への出航準備が進められた。

 建造費は約1400億円。2月に千葉県・野島崎沖で漁船と衝突事故を起こした「あたご」と同型で、艦載する哨戒ヘリコプター1機の格納庫が設けられている。

 2005年4月に三菱重工長崎造船所で建造が始まり、06年8月に進水後、船内の整備や武器装着などの作業が行われていた。


北海道新聞より。ちょっと前の記事だが、記録しておく。

1400億円ねぇ。これで何年使えるんだろうねぇ。というか、「出番」なんてあるのかねぇ。

まぁ、いろいろ思うところはある。

道路より防衛予算の方がよほど無意味だと思うんだが、世間は「道路たたき」に躍起だな。私は防衛予算から目を離さないようにしたい。

思いやり予算:米軍基地従業員の2割強、娯楽施設など従事

 在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)で日本政府が人件費を負担している米軍基地従業員約2万5000人のうち2割強が、バーやゴルフ場といった基地内の娯楽施設や飲食サービスなどを提供する職種に従事していることが13日、防衛省の資料で明らかになった。

 防衛省が13日の民主党外務防衛部門会議に提出した資料によると、06年12月末現在で基地従業員は2万4537人。このうち米軍による直接雇用ではなく、米軍が基地内への設置を認めた売店や娯楽施設、福利厚生施設などの「諸機関」に勤める従業員は5568人だった。

 人数が多いのは、飲食店で食事の提供や会計処理をするカウンター・アテンダント715人▽コック456人--など。バーテンダーなどバー関係93人▽ゴルフコース整備員などゴルフ場関係52人▽ボウリング場関係29人--と、より娯楽性の強い職種も目立つ

 娯楽関係の雇用について、民主党の会議では「道路特定財源(の無駄遣い)よりひどい」と反発が噴出。同党の鉢呂吉雄「次の内閣」外務担当は「(娯楽関係の)人件費は米国がまかなうべきだ」と指摘した。

 思いやり予算を支出する根拠となる特別協定は今月末に期限が切れるため、新たな協定の承認案が今国会に提出されている。民主党は「このままでは賛成できない」(政調幹部)として、経費負担の詳細を精査した上で賛否を判断する構えだ。

 思いやり予算は78年度から、日米地位協定で義務付けられる土地の借地料などと別に従業員労務費の一部などを負担したのが始まり。87年度から特別協定を結び、その後、光熱水費や訓練移転費も負担するようになった。08年度予算案には2083億円が計上され、このうち従業員の人件費は1463億円。

【上野央絵、田中成之】

毎日新聞 2008年3月14日 2時30分


思いやり予算の中身について認識しておくべきことは多い。こんな「貢物」はやめるべきだな。


米次世代戦闘機計画、4兆円予算オーバー・米政府監査院が報告
2008年03月12日 14:12 発信地:ワシントンD.C./米国

【3月12日 AFP】米議会の独立監査機関、政府監査院(Government Accountability Office、GAO)は11日、米主導で次世代主力戦闘機を開発する統合攻撃戦闘機(Joint Strike Fighter、JSF)計画についての報告書を発表し、開発スケジュールに遅れが出ている上、開発費用も当初の計画を大幅に超える可能性があると指摘した。

 報告書によると、国防省の3つの部署が「計画の公式な開発費用見積は、実際の費用よりも最大で380億ドル(約4兆円)も過小で、開発スケジュールもさらに12-27か月遅れる見通し」としている。

 JSFは米国の海・空軍および海兵隊、英国、カナダなどの米国の同盟国が使用する予定のステルス性の高い超音速戦闘機。海兵隊と英国で採用する予定の機体は垂直離着陸能力がある。同計画には米国のほか、英国、オーストラリア、カナダ、オランダなどが参加している。

 米国防省は、2400機の調達を計画しており、米国以外の国も合計で2000-3500機購入する可能性がある。米国防省は2001年、米航空宇宙機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)をJSFの発注先に選定していた。(c)AFP


金がかかるようになると、日本にも買わせたり金を出させようという動きが出てきかねないので、要警戒か?


【追記】

asahi.comより。

米軍住宅建設費、1戸4800万円 30年5459億円
2008年03月19日17時47分

 在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)で、約30年間に米軍の家族住宅1万1295戸(建設中も含む)を5459億円(予算額)で建設していたことが18日の衆院本会議で明らかになった。基地内のため土地代は含まれていないが、単純計算すると建設費だけで1戸当たり平均約4800万円かかったことになる。

 近藤昭一(民主)、照屋寛徳(社民)両氏の質問に、高村外相と石破防衛相が答えた。

 政府の資料によると、建設費が特に割高なのは神奈川県逗子市の「池子住宅地区及び海軍補助施設」で、79年~07年に854戸を666億円(予算額)で建設。1戸当たり約7800万円になる。家族住宅の標準間取りは床面積約137~157平方メートルだという。

 こうした「豪華住宅」の妥当性を問われた高村氏は「日米地位協定の範囲内で米側の希望を聴取するとともに、日米安全保障条約の目的達成との関係、財政負担との関係などを総合的に勘案のうえ、わが国の自主的判断により適切に措置しており、支出は妥当」と答えた。


米兵に「住んでいただく」ために毎年の予算から支出されることには納得できないものがある。あまり使われない道路や駐車場ならば、商業施設の布置が変わることで大幅に利用が増えることがありうる。実際、私の地元で大きなショッピングセンターができたら、それ以前はほとんど車が走っていなかった道路の利用率が異様に高まったという事例がある。ネットワークの組み換えが起こったのだ。だから、私は「今まで使われていない」というだけで、公共投資を「無駄だ」と性急に判断することには反対である。しかし、この支出は「正当」と言える余地はほとんどないだろう。そもそも「思いやり予算」自体の正当性が怪しいのだから尚更だ。
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by zarathustra1883 | 2008-03-17 23:22 | 軍事・防衛

名ばかり管理職

「名ばかり管理職」問題、指導強化へ 厚労相が表明
2008年03月14日12時46分

 権限も少なく、待遇も低い社員を残業代のいらない管理職として扱う「名ばかり管理職」問題について、舛添厚生労働相は14日の参院予算委員会で、全国の労働基準監督署に指導を強化するよう指示する方針を明らかにした。飲食・小売業界では「名ばかり管理職」扱いをされている店長も多く、こうした業界で今後、見直しの動きが加速しそうだ。

 労基法上、残業代の支払いを免れるのは、経営と一体的な立場にある「管理監督者」に限られている。だが、舛添氏は「ふさわしい権限や待遇がないのに、管理監督者扱いしている実態が一部にある」と指摘。「どんな企業も労働者保護の法律を守る義務がある。各地の労基署に労基法の趣旨を徹底し、監督指導を実施する」と述べた。


私の仕事の数年前の研修で、こうした事例があると聞いていた。その研修の(外部から招かれた)講師は、それを奨励していた。「あなたたちも(名ばかりの)課長になったらいい」と。

今のところ、そうなってなくてよかった。
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by zarathustra1883 | 2008-03-17 02:47 | 経済・財政

橋下徹「痴事」の朝礼について

橋下ウォッチャーの私としては、一応、この話題は記録しておかねばなるまい。まともにまとめる暇がないので以下は断片的なメモになる。

産経新聞。

橋下知事が若手職員を対象に初の朝礼 女性職員が知事に反論
2008.3.13 11:57

 大阪府の橋下徹知事は13日、30歳以下の若手職員を対象に初めて朝礼を開いた。知事は、予定時間の倍の30分にわたって財政再建や水辺を生かしたまちづくりについて熱弁。「本当は始業前に朝礼をしたかったが、超過勤務になると言われてできなかった」と不満を口にすると、女性職員が「どれだけサービス残業をしているか知っているのか」と反論するなど、初回からヒートアップした。

 朝礼は府庁新別館で午前9時15分から行われ、本庁勤務の30歳以下の職員約330人が出席した。

 橋下知事は、府庁をプロ野球チームに例え「5位、6位のチームがAクラスになるにも3、4年かかる。5年、10年後を見据えて大阪が変わるための基礎作り、種まきをしていきたい」と改革への決意を表明。「現場の第一線のみなさんが変わらないと、府庁の職員も変わらない」と変化を促し、「大阪を変えるため、府民のために一緒に頑張ろう」と呼びかけた。

 さらに、橋下知事は「始業前に朝礼をしたかったが、超過勤務になるのでできなかった。たかだか15分の朝礼ができないというなら、勤務時間中のたばこや私語も一切認めない」と発言。

 これに対し、後方で聞いていた女性職員(30)が突然立ち上がり、「どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか。知事は不満があればメールを送れといって、職場を分断している」と反論した。

 橋下知事は「ありがたい意見。どんどんいってほしい」と余裕の表情で応じたあと、「サービス残業に感謝している」とも述べた。

 終了後、この女性職員は「みんなが思っていることを言った。聞いている他の職員にも訴えたかった。現場が声を上げて職場を変えていきたい」と話した。

 また、男性職員(28)は「知事の言葉を聞いて、気持ちを新たにしている人も多いと思う」。女性職員(24)は「知事の意気込みはすごく伝わってきた。だが、私たちにどういうことをしてほしいのかもっと話してほしかった」と残念そうだった。

 朝礼は、若手職員から「現場に知事の声が伝わっていない」との指摘を受けて、橋下知事が先月下旬の部長会で検討するように指示。26日には、31~34歳の職員を対象に実施し、課長補佐級以下の職員を対象に、6月までに月2、3回の朝礼を予定している。


突っ込みどころはいろいろあるが、以下の点についてコメントしたい。

 さらに、橋下知事は「始業前に朝礼をしたかったが、超過勤務になるのでできなかった。たかだか15分の朝礼ができないというなら、勤務時間中のたばこや私語も一切認めない」と発言。

 これに対し、後方で聞いていた女性職員(30)が突然立ち上がり、「どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか。知事は不満があればメールを送れといって、職場を分断している」と反論した。

 橋下知事は「ありがたい意見。どんどんいってほしい」と余裕の表情で応じたあと、「サービス残業に感謝している」とも述べた。


◆まず確認すべきは、サービス残業は違法行為である。それに対して「感謝する」と言う発想自体が間違っているどこまでもずれた人間だ。ここでもルール無視なんだな。

(サービス残業をしていると言われたら、そのようなことはしないで済むようにどのようにお互い協力できることがあるだろうか、と考えるのが普通である。それに対して、2ちゃんねる系の書き込みでは「サービス残業は能力がないから」という意見もある。私もそれは否定しない。確かに、非常に能力がある人間ならそういうことにはならないことが多い。しかし、組織として恒常的にサービス残業があるとすれば、単に能力の問題ではなく、「運用の仕方の問題」と「仕事量と人数のアンバランスの問題」の少なくともいずれかがあると考えなければならない。能力などという目に見えず、実証することも大抵はできないものが原因だとしている時点で、その理論(理屈)は現実に対して敗北している。物事を改善する力がない「ヘボ理論」である。むしろ、そのようなこと(サービス残業は能力の問題)のように言うならば、そのように言っている人こそ「能力がない」可能性を疑ったほうがいい。まともに解決可能性のある理論を考えられないのだから。逆に言えば、解決可能性のあることを提言できるなら、「サービス残業するは無能だから」と言ったとしてもいいだろう。事実の一面を捉えている場合があるから。

また、同じく2ちゃんねる系の書き込みでは「公務員なんてヒマなのに」という書き込みもあったが、それも端的に言えば間違いである。それは「製造業は忙しい」とか「サービス業はヒマだ」などと言うに等しい。公務員といっても同じ仕事をしているわけではなく、実際にはやっていることはかなり違うからである。例えば、一般事務職と現業とは違いが大きいのは誰でもすぐに分かることだ。だから、恒常的にサービス残業がある部署とそうでないところがあると言うのが実態だろう。例えば、県庁や市役所の建物の前を、夜9時とか10時頃通ってみれば、毎回同じ部屋に明かりがついている傾向を見て取れるはずである。逆に言えば、いつも電気が消えているところもあるはずであるが。)


「始業前に朝礼をしたかったが、超過勤務になるのでできなかった」というのは、当然だろう。まず、法的に見てそうならざるをえない。橋下は、公務員が率先して違法行為をしろとでも言うのか?世の中には「朝礼くらいいいじゃないか」という発想をする人間は確かにいるだろう。気持としてはわからないこともないが、朝礼に出席することが命令による義務なのだとすれば、それを認めた場合、どこまでも歯止めのないサービス残業を容認することに繋がる。

実際にそれを認めて、それが定着すれば、「朝礼が15分の予定だったものが5分で終わったので、始業時刻前から仕事をするのが当たり前だ」ということになる。「朝礼の時間を30分にする」ということだってできる。その上で、上記の例と組み合わせれば、25分のサービス残業を「なんとなく」「流れで」強制できることになる。その流れができた場合、使用者に有利な変更は次々とできるようになるが、労働者に有利な変更はまずおきない。そうしたことがおきないように弱い立場にある労働者を保護するのが、労働法制の意義だろう。

ここでも前回指摘したように、橋下がルール違反を何とも思っていないことが露呈する。(こういうのを「キ●ガイに刃物」というのだろうな。)


◆それから、「たかだか15分の朝礼ができないというなら、勤務時間中のたばこや私語も一切認めない」と言っている部分について2点ほど。

一つは組織論では、私語を含めたインフォーマルなコミュニケーションの重要性を説いている。むしろそうしたところでこそ重要な情報がある程度の速さで組織内に伝達されたり、新しいアイディアが生まれたりする。公務員に特別なアイディアは必要ないと思うかも知れないが、公務員の仕事のすべてがルーティンワークであるわけでもない。同じ事務処理をするにしても、短時間で少ない労力でできるようにするということも、アイディア次第という部分がある。そうしたアイディアが出やすいのは、何の私語もないような堅苦しい場ではない。

もっと重要なのは、橋下が懲罰主義者(→私の命名)であるということだ。他人を罰することによって強制しようとするのだ。これは以前、東国原知事が「徴兵制」発言をしたときに、私が批判したのと同じパターンである。力による支配によってあらゆることを解決しようとする発想である。

私に言わせると、この発想に頼る人間というのは一般に、頭が悪い。正真正銘に頭が悪い。なぜか?こういう人は、知恵を使って物事を解決しようとしないからである。知恵を使うために、背景となる事実をよく分析しないからである。正確に言うと、いろいろと考えるべきところで頭が働かないので、短絡的に力で押さえつけることで問題を解決しようという発想になるのである。よく考え、分析することよって、解決しようとする問題の根本的な原因を取り除くという発想がないのだ。こうした「回りくどい事」をするのは特別な能力ではない。特別の努力なしに、自然にできることである。これができるのは「頭が普通に働いている」ということなのである。頭が普通に働いていないということを、私は「頭が悪い」呼ぶ。

一般に、ネオコンと呼ばれる連中や、これとは重ならないが靖国派と呼ばれたり、国家主義者と私が呼ぶ連中は、こうした「力の論理」でしかものを考えられない。これは彼らの思考の特徴である。その意味は、要するに彼らは馬鹿だということだ。そのもっとも分かりやすい具体例は安倍晋三だろう。


◆さて、次。

女性職員(24)は「知事の意気込みはすごく伝わってきた。だが、私たちにどういうことをしてほしいのかもっと話してほしかった」と残念そうだった。


橋下は何も知らないから具体的なことなんて言おうと思っても言えるわけない。この職員も分かっていて皮肉で言っているのか?そうでないなら、もう少し人を見る目を養ったほうがいい。



次は毎日新聞の記事。

橋下知事:若手職員集めた初朝礼で激論

 大阪府の橋下徹知事は13日、30歳以下の職員約330人を集めた初の朝礼を行い、自らが進める財政再建に向けて意識改革を呼びかけた。若手職員がメールで「知事の考えていることが報道を通じてしか分からない」との意見を寄せたのがきっかけで、6月まで月2、3回課長補佐級以下の職員を対象に開く。しかし、この日は橋下知事の職員批判に出席者の1人が反発し、初回から激論になった。

 朝礼は始業時刻の9時15分に開始。橋下知事は「9時にやりたいと言ったら『超過勤務になる』と言われた。民間なら始業前にやるのが普通」と主張。「たかだか15分、始業前の朝礼で超過勤務手当だと言うなら、税金で給料が賄われている皆さんの執務時間、私語やたばこ休憩は全部(給与を)減額させてもらう」とまくし立てた。

 これに対し、女性職員(30)が「ちょっと待って下さい」と立ち上がり、「今どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか。きれいなことを言っているが、あなたは労働者をバラバラにするようなことばっかり言っている」と反論した。橋下知事は「そういう議論をぜひ起こしてください。ありがたい意見だ」と答え、朝礼後も記者団に「彼女は立派だと思う」と話した。

 女性職員は「現場のことを何も知らない知事が、朝礼が9時15分で甘いとかをテレビの前で言うやり方は、府の労働者と府民をバラバラにしていくと思う」と、発言した理由を語った。【大場弘行】

毎日新聞 2008年3月13日 14時29分 (最終更新時間 3月13日 14時50分)


「現場のことを何も知らない知事が、朝礼が9時15分で甘いとかをテレビの前で言うやり方は、府の労働者と府民をバラバラにしていくと思う」というのは、確かにそうだろう。

(なお、産経の記事は女性職員の発言の意味が毎日新聞とは違っているが、私がテレビのインタビューをちらっと見て、女性職員の主張を聞いた限りでは、産経の要約の仕方は間違っていると思う。私が聞いていないところで語っているのかもしれないが、主として問題にしているのは府民と府職員との分断であると思われる。府職員同士の分断はどちらかというと二次的である。)

なぜならば、「15分の時間外で騒ぐ生意気で怠惰な公務員」というイメージを知事がメディアを通して作っていくことになるからだ。これに対して、府の職員にはそうした発信のチャンスが与えられない。しかも、こうしたことの積み重ねの結果、府民からの信用が失われれば、それを取り戻すチャンスもほとんどない。地道な活動の積み重ねしかないのに、それは基本的には伝わるものではない(目に見えにくいものでしかない)からだ。

実際に、上記のようにして公務員や官僚のイメージが作られてきたのが90年代以降の一貫した流れである。(右も左も、リベラルだろうとそうでなかろうと、立場を問わず、この洗脳ははっきりと功を奏している。見事に嵌められているというほかない。)

ついでに言えば、それに拍車をかける「元官僚」が多いのも問題だと思っている。その点にかけては私は天木直人に対しても否定的な評価を下す。辞めた人間は基本的に組織から認められなかった人であることが多いから、組織や官僚を憎んだり妬んだりする傾向があり、そうしたバイアスがかかった情報ばかりが世に垂れ流されることになる。それとは逆に、まじめにやっている人間もいるのに、それは知られることはない。

私の個人的な見解をいえば――ある程度の理論的な裏付けはあるのだが――民間でも「本当に役立つ人間」というのは2割くらいだろう。6割くらいは「普通」でしかなく、残りの1~2割は「使えない」ヤツだ。公務員でもその割合は基本的に変わらないと思う。そうだとすれば、2割のダメな奴を探すのは何の苦労もないってことである。組織を憎んでいる人間がそれをピックアップして悪く書くことには、何の特別な洞察力も必要ないのだ。
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by zarathustra1883 | 2008-03-17 02:46 | 政治ニュース