ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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涙を流す橋下に同情する必要はない。

大阪府の歳出削減に市町村猛反発 会議で橋下知事が涙

2008年04月17日19時08分

 大阪府の1100億円の歳出削減案の発表を受け、府内43市町村の首長たちが17日、府庁で橋下徹知事との意見交換会に臨んだ。府からの補助金を削減されかねない首長たちは「まずは阿修羅(あしゅら)のごとく庁内で血を流せ」「ルール違反だ」などと厳しい批判を浴びせ、橋下知事は涙を流しながら協力を求めた。「歴史上、類のない大改革」を唱える橋下知事は市町村との全面対決に突入した。

 代理出席の堺市と高槻市を除く41の首長が顔をそろえた。08年度予算で当初、予定されていた市町村への支出金3357億円(貸付金含む)が、知事直轄の府改革プロジェクトチーム(PT)の削減案で79億円削減されることに異論が相次いだ。

 口火を切ったのは大阪市の平松邦夫市長。「医療費助成削減で市民の負担増が目に見えている。PT案はまず削減ありき。削ればいいというものしか見えてこない」と批判した。吹田市の阪口善雄市長は「まずは阿修羅のごとく、庁内で血を流す改革がなければ府民に痛みを押しつけられない」と反発。35人学級廃止方針についても「府が先行して積み上げてきたのを急にやめますというのでは信頼関係は崩れる」と詰め寄った。

 首長たちはマイクを次々に手渡しながら発言。守口市の西口勇市長は「すでに当初予算を施行している。今更言われても協力のしようがない。行政のルール違反だ」と批判。河南町の武田勝玄町長も「政治経験が長い私たちの声もしっかり踏まえて」と38歳の橋下知事をたしなめた。

 市町村がPT案に猛反発するのは、府の支出金に依存した財政運営をしているためで、財政規模が小さいほど影響が大きい。最も依存度の高い府南部の岬町では、約63億円の歳入(06年度決算)のうち7億6千万円、12.1%を府支出金に頼る状況だ。

 「血も涙もない」などと1時間余りにわたって批判にさらされた橋下知事は「財政に余裕がなければいい政治はできない。住民に我慢をお願いするのも政治家の使命」と協力を要請。「公務員の人件費は高すぎる。人が多すぎる。一度一緒になって考えてもらって」と叫ぶと言葉に詰まり、最後は涙を流しながら「大阪を立ち直らせたい。今一度ご協力のほど、よろしくお願いします」と頭を下げた。

 ただ、首長からは会議後、「あれはないやろー」とブーイングも。西口市長は「あそこで泣かれたら我々は悪者。芝居じみている」。府市長会長の倉田薫・池田市長も「泣きたいのはこっち。泣いてしまったら話が続けられない」とあきれ顔だった。


たとえ泣いても橋下に同情する必要はない

なぜなら、このまま橋下の言いなりになっていたら、もっと生活に苦しんでいる人たちが泣く事になるからだ。そうならないように市町村長たちには頑張ってもらいたい。

また、政治というものは言論によって行うべきものであり、泣くことによって議論を断ち切る(続けにくくする)など言語道断である。これは相手方の言葉を奪うことを意味する。橋下は言論によって具体的な根拠を挙げて説明し、市町村長を「論破」――橋下はかつて、しばしばこの言葉を使っていたと思う――すればいいのだ。もし、できるならば、の話だが。(無理だろうけど。)それをしようともしない橋下は政治家として失格である。


なお、私に言わせれば(少なくとも日本の地方自治の)「歴史上、類のない大改革」をしようとするならば、歳出削減ではなく、「歳入増大」と「歳入の構造を形成するシステムの作動様式を変更する」ムーヴメントを起こすことだ。歳出削減はそれとは全く逆の方向性であり、ほとんど妥当性がない。(言論の力でそれを正当化することは不可能だろう。)

上の幾つかの文言は、わざと分かりにくいままで――というのは、正確さを重視したからだが――書いたことを言い換えると、増税をすることで行政給付の最低限の水準を確保するとともに、財政の政府間関係を、ナショナル・ミニマムを保障するところまでについては中央集権を強めながら、シビル・ミニマムを充足するための細目の追加だけは自治体が中央政府の干渉から自由に決定できるように政府間関係の制度設計をせよ、ということである。(なお、ミニマム以上に行政が口出しすべきでないことは言うまでもない。)


ついでに言っておくと、「公務員の人件費は高すぎる。人が多すぎる。」というのは――日本では幅を効かせているカルト系の信仰ではあるかもしれないが――客観的な事実ではない。この話題に関して一言言っておかなければいけないことは、「公務員の人件費は高い」と言われる背景には財政赤字があるといことである。そして、次のように問わねばならない。では、財政赤字の原因は何だろうか?公務員の人件費だろうか?日本は「ほとんど公務員がいない社会」であり、かつ、OECD諸国の中で突出して財政赤字が大きいという特徴を持っているのにそんなことが言えるだろうか?

また、もし、公務員の人件費が赤字の原因ならば90年代から赤字が急に増えるということは説明できないはずだが?と言っておく。そして、少しでも財政赤字の原因を調べたことがある人なら誰でも知っていることだが、公務員の人件費が90年代になって急に増えたという事実はなく、それ以外の歳出が増えている。これが観察できる事実である。これらのことからは「公務員の人件費が高い」ことが財政赤字の原因だという結論は導くことはできない。仮に、それが原因の一つだと言えたとしても、財政赤字への寄与度を割り出してみれば、きわめて小さなものでしかない。だから、かなり好意的に評価しても「木を見て森を見ず」の議論でしかない。実際にはそれ以下のレベルの戯言であるが。(というのは、そもそも、「公務員の人件費が高い。公務員が多すぎる」という話は、「財政赤字の解決」から目をそらすための「論点そらし」として出てきているのだから、まずは、それに気づくべきなのである。)

橋下は未だに財政赤字の原因を知らないのではないか?私は大学院の研究会でそれを研究してからようやく知ることになったわけだが、行政に携わる人間がそれ(財政赤字の原因)を知らないのは恥だと思っている。そして、まだそれを知らないなら、橋下はとっとと知事を辞めるべきだ。政策は、それが本当に有効なものとして実施しようと思うならば、的確な事実認識に基礎を置いて構想される必要がある。現時点で財政赤字の原因すら理解していないとすれば、橋下の現状認識は政治家としても公務員としても最低限のレベルを満たしていない。政策や政治の判断を下す最低限のレベルを満たしていない人間に大きな権力をもたせるということは、刃物を持った未成年者に飲酒をさせて暴れさせるようなものだ。
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by zarathustra1883 | 2008-04-18 01:04 | 政治ニュース
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