ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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【橋下痴事】 喫煙所をやめるという愚行について

先日のエントリーでも取り上げたのだが、橋下痴事は、府役所で仕事中の喫煙を禁止し、喫煙所を撤去する方向で検討を始めたという。

これに関して、オフィスの空間の使い方やその空間が人間関係に与える影響などの観点から次の論考は大変参考になるので、記録しておきたい。ここには文章を全文引用しておくが、以下のURLには、オフィスの写真も多く掲載されており、より深く理解できるので、そちらも是非参照して欲しい。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/office/column/20080325/517618/

岸本章弘の「世界のオフィスに学ぶ」

仕事に役立つ“非仕事空間”を充実させる、Swedish Postや米TBWA/Chiat/Dayなど


 「オフィスは何をする所か」と尋ねられたら、ほとんどの人は迷うことなく「仕事をする所」と答えるだろう。では、具体的にどんな空間が必要だろうか。

 一般に、まず中心となるのは、デスクワークのための空間や、会議などのテーブルワークのための空間だろう。これらに伴って、コピー機などが並ぶサービスのための空間があり、来客などに応対するための空間がある。

 さらには、交流のための空間や飲食のための空間も必要となる。ただし、交流や飲食が目的だと「仕事のための空間」という認識は低くなるようだ。多くの人は、「そこにいると仕事をしてないように見られる」と感じ、ランチタイム以外の時間を過ごすことに、ためらいや後ろめたさを感じる。

 なぜ、後ろめたさまでを感じさせる空間がオフィスにあるのか。それは、オフィスワーカーの生活に役立つし、必要だからだ。中には、交流や飲食を目的とする空間を「必要悪」のように考える人もいるようだが、そんな解釈は無用だ。「仕事」をする場所でなくても、十分に仕事に役立つことはあるからだ。そんな事例を見ていこう。

出会いと交流の場所

 知識創造におけるインフォーマルなコミュニケーションの重要性が、頻繁に説かれている。それを促すための空間の代表として、キッチンやカフェ、あるいはダイニングといった空間が挙げられることが多い。

 確かに、飲食は誰にとっても不可欠で、楽しみでもある。そのための場所に集まった人々はリラックスしていることが多い。そこでの交流が一体感を醸成し、メンバー間の情報の交換と共有につながる。

 そんな効果を期待して、スウェーデンの郵便事業会社Swedish Postは、ストックホルム近郊のソルナにある本社オフィスの飲食スペースを充実させた。

 約1200人が入居する本社ビルの最上階に、セルフサービスの400席のレストランがある。レストランの入り口脇にはキッチンがあり、自宅から持ってきたランチを温めるために25台の電子レンジが置かれている。自席ではなく、レストランで同僚たちと同席することによって、コミュニケーションを促そうというアイデアだ。

 本社ビルでは、エスカレーターがメーンの動線となっている。その脇にあるカフェテリアは、ちょっとしたミーティングにも便利な場所だ。このほか、給仕サービス付きのビストロもあり、来客とのランチなどによく利用される

 各部署の執務エリアに行くと、入り口付近には必ずミニキッチンやコーヒーマシンが設置してあるほか、喫煙室もある。その隣の小さなラウンジでは、午後のお茶の時間になると、社員がテーブルを囲む姿があちこちで見られる。

 こうした施設の充実も含めて、チームワークを重視したオープンオフィスをつくった結果、入居から2年を経た時点でも不満はほとんど出ていないそうだ。

気分転換と回復の場所
 
 終日、仕事していると疲れるもの。適度の休憩が必要だ。気分を切り替え、疲れを癒やし、やる気を取り戻すことは、より生産的あるいは創造的に働くために有効なことである。

 その手段はいろいろあるが、スポーツのようなアクティブなものは、専用空間だけでなく、道具や器具も必要になるのでコストがかかる。それでも、皆とプレイする種目なら、気分転換だけでなく、仕事のチームづくりにも役立ちそうだ。さらに、クライアントも巻き込めれば、ビジネス上の効果も計り知れないだろう。

 米国の広告代理店TBWA/Chiat/Day。ロサンゼルスにある同社のオフィスの中央に、バスケットボールコートがある。フルサイズで本格的なゲームが楽しめる空間だ。その周辺には、サーフボードを置いたバーカウンターのほか、本物の砂を敷き、木を植えた「セントラルパーク」と呼ぶスペースがある。

 このオフィスに移転して変わったことの一つが、クライアントがオフィスに来てくれるようになったことだ。あえて午後にミーティングをセッティングし、終了後に仕事を切り上げて、共にゲームを楽しむこともある。

 それまでは、クライアントのオフィスに出向くことが多かった広告代理店の担当者にとっては、移動時間や交通費の削減はもちろんのこと、頼りになる多くのスタッフが控えた社内でプレゼンテーションに臨める。“アウエー”ではない“ホーム”の利点が最大限生かせるわけだ。

未来を考える仕事の場所

 より高度な仕事のために、「普通のオフィスらしくない場所をつくる」という考え方もある。その代表は、「フューチャーセンター」などと呼ばれる場所だ。新しいアイデアを生み出し、革新的な解決策や新しい事業を構想する。いわば、仕事の未来について考える場所だ。

 1990年代半ばにスウェーデンの保険会社Scandiaが始めたこのコンセプトは、今ではヨーロッパ各国の企業や政府機関に広がっている。それらの施設に共通する特徴は、日常のオフィスから離れた場所に、普段と違った快適で楽しげな空間を設けていることだ。

 例えば、自然に囲まれた民家や古城の中に、家庭的な暖かい空間や、アートを取り込んだ楽しげな空間をしつらえている。利用者はチームで参加し、遊びの要素やリラックスした食事の時間を織り交ぜながら、ハードなワークショップ(研究集会)などに取り組む。チ―ムでアイデアを出し合って、課題に対する解決策を見いだす。

 日常のオフィスから離れた新鮮な環境に身を置き、日々の仕事の作法や思考のバリアを取り払う。そうして柔軟な発想で、知を結集して革新を起こそうという狙いだ。

 こうした事例をみると、執務デスクや会議テーブルがない場所を“非仕事空間”と考えることは間違いだと気付かされる。
機械の組み立てには生産ラインや工具が、効率的な事務作業のためにはデスクや椅子がそれぞれ必要となる。革新的な発想のためには、快適で自由な空間が必要なのだ。

ビジネスを支える多様な空間

 確かにオフィスは仕事をする場所だ。しかし、仕事は多様であり、変化もする。もはや事務作業だけが、仕事の中心ではなくなっている。知識が主導するグローバルなビジネス環境下で、競争力のある製品・サービスをタイムリーにつくり出そうとするなら、人々が持つ多様な知恵や知識を迅速かつ臨機応変に組み合わせることが重要だ。

 そのためには、互いの人柄を知り、信頼関係を築き、理念や問題意識を共有する。そのうえで、課題に対して集中して協働できる組織が求められるはずだ。もちろん、協働する相手は社内だけとは限らない。

 そんなふうに組織を育て、人々を集め、仕事を支える。ビジネスの成功と仕事人生の充実を両立させるために、オフィスを効果的に活用すべきだろう。

 オフィスに入るとき、人は自分のスイッチを切って、仕事専用ロボットになる。仕事を終えて外に出ると、スイッチを入れて人間に戻る――。これは、ちょっと極端な例えかもしれない。

 仕事専用の空間しかないオフィスというのは、そんなロボットが働くような場所ではないだろうか。だとすれば、仕事のための空間がかえって仕事の質を落とす、といった皮肉な状態に陥りかねない。


 厳しい競争を勝ち抜きながら、チームが生き生きと働きけるような場づくりを望むなら、仕事以外の空間の充実は、オフィスづくりの重要な方策の一つとなるはずだ。

(編集部注:連載「世界のオフィスに学ぶ」は今回で終了します)


これについてのコメント。

◆問題の「喫煙所」は、以上のような事例と同等とは言わないが、類似した機能を不十分ながら果たす場所のひとつだと思われる。では、それをなくするのが良いのかどうか?

◆また、「あえて午後にミーティングをセッティングし、終了後に仕事を切り上げて、共にゲームを楽しむこともある」というのは、橋下と正反対の発想であることがわかるだろう。橋下が言うとおりにしたら、この文章の結末にあるような帰結になる。すなわち、「仕事専用の空間しかないオフィスというのは、そんなロボットが働くような場所ではないだろうか。だとすれば、仕事のための空間がかえって仕事の質を落とす、といった皮肉な状態に陥りかねない」

◆それから、あまり脳の働きがよくない人は、公務員とそれ以外について正反対の反応をする人がいるのだが、その際、公務員は何かと税金で彼らの給与がまかなわれているということが、彼らへの「締め付け」が正当化される(表向きの)理由とされることが多い。

その主張は、もし、公務員が全く何の給付も行なっていないというならば、懲罰的な意味として理解できる。しかし、公務員は彼らの行なうべき行政給付を行なっている。公務員バッシングをする際、その人はこの事実を見ようとしない。

日本の場合は、行政が行なうべきとされる給付水準が低いため――その給付水準を決めているのは究極的には「主権者」であって、それは有権者自身である。そのことについて公務員に罪を擦り付けたり、言い訳したりすることはできない――そもそも給付がなされているという実感が湧かないために、「何も給付が行なわれていないかのような錯覚」がまかり通っているのである。つまり、公務員バッシングの担い手達は、自分自身の「自業自得」の罪を公務員に押し付けているだけなのである。

しかし、実際には(100%有権者の満足がいくようにではないとしても)一応、なすべきことを行なっているならば(実際やっているのだから)、公務員の給与を税金でまかなうからといって、全く余裕がなく、息抜きをする場所も手段もないような、非人間的な労働環境で働くべきだと言うのは、不当であると言っても不可解ではないだろう。

だからこそ、本文でも次のように言われている。

このコンセプトは、今ではヨーロッパ各国の企業や政府機関に広がっている。それらの施設に共通する特徴は、日常のオフィスから離れた場所に、普段と違った快適で楽しげな空間を設けていることだ。


そう。オフィスの空間を狭義の仕事のみに限定せず、より人間的な生き方と繋がるようにした方がよいとする考え方は、ヨーロッパでは政府機関(つまり公務労働)にも広がっているのだ!

なお、ここで述べられている発想は、1月くらい前にウェブ上で話題になった次の記事で述べられている「ヨーロッパの労働者(官僚)が忙しくない理由」ともシンクロしていると思う。

ヨーロッパ人が忙しくない3つの理由
ヨーロッパ人が忙しくない追加的理由
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by zarathustra1883 | 2008-03-31 02:08 | 政治ニュース
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