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ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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ガス田問題についてのメモ

ガス田問題 「裁判なら日本が勝つ」 中国高官、不利認める

3月12日8時3分配信 産経新聞

 共同開発の対象海域などをめぐり日中両国の主張が対立する東シナ海ガス田問題に関する日中協議で、日本側が国際裁判所に結論を委ねることを提案したのに対し、中国政府高官が「裁判に訴えたら日本が勝つだろう」と指摘し、国際法上は日本の主張の方に理があることを事実上認めていたことが11日、分かった。その上で高官は「(裁判で)日本に負けるわけにはいかない」と述べ、国際裁判手続きに入ることは強く拒否したという。

 この問題では、昨年末の福田康夫首相の訪中時に胡錦濤国家主席の訪日までの解決を目指すことで合意したが、その後、日中協議は膠着(こうちゃく)状態に陥っている。中国側が日本側主張の正当性を一定程度認識していることが判明したことで、決着を急いだ安易な妥協はますます許されなくなった。

 東シナ海の日中境界線については、日本側は日中の海岸線から等距離にある「中間線」を、中国側は沖縄諸島のすぐ西側にまで広がる大陸棚の東端「沖縄トラフ」をそれぞれ主張している。議論は日中協議が始まった平成16年以来、次官級、局長級の各協議を通じ平行線をたどったままだ。

 18年から19年にかけての協議で、日本側は「中国の言う大陸棚境界論は30年前の理論だ。(日本に対し強硬的な)中国国内世論が納得する形で協議を妥結させるためにも、国際裁判所の勧告を受けたらどうか」などと、国際司法裁判所や国際海洋法裁判所の審判を仰ぐことを繰り返し提案してきた。国際裁判の手続きには、紛争当事国間の合意が必要だからだ。

 これに対し中国政府高官の一人は協議の場で、「国際法はヨーロッパでできたものだから、裁判に訴えたら(同じ自由主義社会の)日本が勝つだろう」と中国側の不利を認めた。また、その上で「相手がベトナムならばいいが、(裁判で)日本に負けるわけにはいかない」と強調したという。

 中国はベトナムとの間にも、天然ガス資源が有望視される南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島、パラセル(同・西沙)諸島などの領有権問題を抱えており、実際には全く譲歩する構えは見せていない。高官の発言は、歴史問題が存在し、東アジア地域の主導権を争う大国同士である日本に対しては、ベトナムに対する以上に固い姿勢で臨む考えを示したものとみられる。

 国家間の境界画定をめぐる国際裁判の判例は、1960年代までは中国が主張するような大陸棚の自然延長論を採用した例もあった。だが、80年代からは、両国の海岸線から等距離に暫定的な中間線を引き、双方の海岸線の長さなどを考慮して一部修正する「等距離原則」が定着している。


産経なので(爆)、若干、意図的な誘導も見られるが、なかなか興味深い記事だ。

この記事によれば、国際法の裁判になれば日本が勝つが、日本にだけは負けるわけにはいかないというのが中国の姿勢であるということになる。もしそうなら、これは朗報というよりは訃報に近い感じがする。中国との交渉で不利な問題と絡めてこの問題の交渉をして、別の問題で譲歩するというようなトレードが必要だろう。


この記事に対して(だと思うが)、数日後、中国側から次のような報道が出た。


東中国海問題、中国側の主張には国際法上の十分な根拠

外交部の定例会見で13日午後、秦剛報道官が記者の質問に答えた。

――日本メディアは、日本側が東中国海問題の国際裁判所への付託を提案したと報じたが、この問題における両国の立場に関するこの日本メディアの報道についてコメントは。

最初の問題について指摘しておきたいのは、日本メディアのその報道は全く事実と合致しないということだ。

東中国海問題における中国側の立場と主張には国際法上の十分な根拠があるということを重ねて言明しておきたい。また、「国連海洋法条約」の規定に基づき、両国はまず協議を通じて対立点を解決すべきである。現在双方共に、両国関係の大局に立ち、「係争は棚上げにして共同開発をする」ことを積極的に検討すべきであり、これが双方にとって有益であると考えている。

東中国海問題の解決において両国の指導者には共通認識がある。この問題は複雑であり、一度の解決は不可能だ。双方が根気強く、向き合って進み、共に積極的な努力を払い、「係争は棚上げにして共同開発をする」面の早期進展を図ることが必要だ。

「人民網日本語版」2008年3月14日


法的根拠があると言っているがどの規定なのかは述べられていないのが怪しい。あるなら何条とかまで出せばいいのに。逆に中国の苦しい立場が見えるように思われる。
by zarathustra1883 | 2008-03-24 01:14 | 世界情勢・外交
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