ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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医療制度は世界的に危機にある

ル・モンド・ディプロマティーク 「フランス医療制度の危機」 より。
http://www.diplo.jp/articles08/0802.html

フランスの病院および医療制度の危機的な現状は、偶然のなせるわざではない。原因の第一は医師不足にある。過去20年間にわたって歴代政権がひたすら推し進めた政策のせいだ。

今や、アメリカも日本も医療制度はズタズタになっている。医療の高度化と金融グローバル化の組み合わせは、社会的セーフティネットとしての医療保険制度にとって非常に都合が悪いのだ。

 フランスは国内総生産(GDP)の11%を医療費に費やしている。ドイツやカナダ、スイスと同等で、アメリカ(16%)より少なく、イギリス(9%)より多い。フランスの医療費の割合は今後も増大し、2025年には15%に達すると考えてしかるべきだろう。


これについては、「OECD諸国の医療費対GDP比率」を参照すると、次のように言われている。

「日本は30カ国中22位の8.0%である。一方平均寿命は世界一であり、米国とは逆に世界一効率的な医療が行われていると一般に見なされている」。

何年か前に、政府の政策には批判的な本でもこうした評価はされていたと記憶している。問題はあるにしても悪くはないのだ。今はそれがどんどん崩されていることが問題なのだ。


彼らが反対しているのは、この大金が収益の法則を免れてしまうことだ。実に驚くべきことに、無用な処方箋の乱発や医療従事者のストの多発、といった原因による医療費の濫費に目くじらを立てるエコノミストや政治家は、以下に述べる三つの分野での多大な濫費については何も言わない。


3つの分野とは、以下のものだ。(抜粋)

◆第一は、製薬産業による濫費である。製薬産業は売上の約25%を宣伝に費やしている。

◆第二に、医療自由化の信奉者は、部分的な民間参入の結果がどうなったかについては押し黙っている。在宅患者の呼吸介助や食事介助、インシュリン・ポンプ治療など一部の分野で民間参入が始まっており、エア・リキードやネスレのような大手企業系列の事業者が参入している。インシュリン・ポンプ治療の費用は3倍になった。これらの事業者は、病院勤務医も含めた専門医の領分を侵している。

◆第三に、フランスは民間営利クリニックへの入院がヨーロッパで最も多い(23%)。・・・(中略)・・・。フランスの医療には、民営化の波に乗ろうとする国際資本が続々と参入を果たしているのだ。/こうした背景の下で、行為別支払い(T2A)と呼ばれる診療報酬方式が施行された。表の目的は、公立病院のコスト削減である。裏の目的は、民間クリニックへの報酬増額である。


「無駄をなくせ」論者の盲目性と詐欺性――「隠れ(ないし無自覚的)ネオリベ――推進派であること)は、どこの国でも同じである。


15%から20%の空きベッドには診療報酬を出さないなんて、火事が起こった時しか消防士に給料を出さないのと同じではないか。


日本のマスコミやブログでは、この例でいうような、空きベッドに診療報酬を出さないでいると「使わないのに金を払うのは無駄だ」と言っているような議論が大変多い。さらに救いがないのは、こうした「無駄遣い」をなくせば増税はしなくて済むと信じているのか、または、単に増税が嫌だから本題に入らせないためにこれを延々と言い続けていることだ。つまり、無駄遣いをなくすることで財源を捻出しようとしていることだ。もう15年から20年近く言い続けているのだ。一体、いつになったら気づくのか?(気づかないだろうな。自分の利害を離れた客観的な視点をもてない限り。)


医療の民営化のつけを払うのは誰か。富裕層でも中の上の層でもない。とはいえ貧困層でもない。基礎的医療保障でカバーされているからだ。最も大きな打撃を受けるのは、月給が法定最低賃金の1から2倍という中の下の層だ。賃金労働者の過半数に当たる。


そのとおり。ただ、日本の場合、生活保護が貧弱なので貧困層もダメージは大きいのではないか。

医療制度改革には二つの対立した路線がある。新自由主義路線は、民営化を進め、家計と民間保険会社へのコスト移転を図り、「めいめいが経済力に応じて」と謳う。共和主義路線は、平等を謳い、「めいめいが社会的に認められた必要性に応じて」の原則を擁護する。公共サービスの刷新を図り、医療行為と医療産業の商業化の流れに対して疑問を突き付けようとしているのは、この後者の方である。


日本には「共和主義路線」の者がほとんどいない。
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by zarathustra1883 | 2008-03-01 01:05 | 社会
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