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ブログ「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。気になるニュースや雑感・着想のメモ等(エントリーへのリンク付きTBかエキサイトブログのみTB可です。)
by zarathustra1883
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イランでの邦人拘束事件について覚書

★今回のイランでの邦人拘束事件は、今後もイランに出入りしようとしている身(私)としては他人事ではない。(ちなみに、現在このブログの左上に出てくる写真もイランのものであり、私が撮影したものだ。)

・多くの人に言いたいことの一つは、南東部は以前から危険とされていたが、イラン全土が危険というわけではないということだ。イランの大部分の地域は、治安は良好で、安心して町を歩くことができる。

・もう一つは、陸路でイランに入る場合、パキスタン経由で東南部を通る長期旅行者は結構多いということだ。日本人だけでも年間数百人とか1000人を超えるくらいいてもおかしくない。

その意味で、彼は例外的な行動をしているわけではなかったと思う。むしろ、長期旅行者(バックパッカー)には定番のコースを移動しているように思われる。

「ボランティアに行った」という記事を見たが、おそらく、それは長期旅行の中での活動にすぎず、ボランティア活動だけが目的ではないだろうと推測する。あまり根拠はないが、今日の新聞で読んだ限りの情報では、あまりにも「普通のバックパッカー」の行動と類似しているので。

南東部の治安が悪いのは、イランの問題というだけでなく、アフガニスタンの混乱が深く影響していると思われる(イランにはアフガン戦争時から多くのアフガン難民が流入している)、ということも指摘すべきだろう。そして、アメリカのアフガン侵攻以前のこの地域の情報については、それほど詳しくはないのだが、その混乱はアメリカの侵攻が引き起こしたのではないか?

・つまらないバッシング(自己責任論など)が起きないことを希望する。ちなみに、二階堂ドットコムでは、すでに自己責任に言及したエントリーが出ていたが、イラン全土を危ないと思っているような書き方で、明らかにイランについて何も知らないか、または意図的に世論を誤導するためのエントリーである。

・しかし、ケルマーン方面がそこまで治安が悪化しているとは、やや私の想定を超えていたかもしれない。確かに、去年あたりから何件かの誘拐・拘束事件が起き、頻度が上がったと認識してはいたが。。。


イラン日本人拘束:南東部…「無法地帯」で知られ

 【テヘラン春日孝之】旅行中の日本人男子学生(23)が武装グループに拘束されたとみられるイラン南東部は、外国人旅行者を対象にした誘拐・拉致事件だけでなく、イランの精鋭部隊「革命防衛隊」に対する襲撃事件も相次ぐなど「無法地帯」として知られている。イランの極貧地帯で、国境を接するパキスタンやアフガニスタンからの麻薬密輸ルートでもある。

 国境地帯のシスタン・バルチスタン州で8月、旅行中のベルギー人夫妻が武装グループに誘拐されたが、犯行グループはイラン政権に拘束されているメンバーの釈放などを求めたとされる。イラン内務省によると、グループは麻薬密輸に関与しており、夫妻は誘拐後に一時、パキスタンに連行されていたという。

 イランはイスラム教シーア派国家だが、同州では少数派民族のバルチ人が多数派で、大半はスンニ派。バルチ人はパキスタンやアフガンにかけて居住し、国境を行き来している。

 同州では2月、革命防衛隊員を輸送していたバスが爆破される事件が発生、多数が死傷した。イラン政権は同州を中心に活動するスンニ派武装組織「神の戦士」の犯行と断定した。軍当局と武装グループの間で銃撃戦が相次ぎ、当局が拘束した容疑者を公開処刑するケースも激増している。

 一連の交戦には公開処刑に対する報復とみられる事件も含まれており、治安状況を一層悪化させている。多発する外国人誘拐事件はこうした対立に巻き込まれた形だ。

毎日新聞 2007年10月11日 15時00分

by zarathustra1883 | 2007-10-12 03:09 | イラン
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